報告。昭和大学病院のエピペン講習会で学んだ大切なこと

昨日は夫と息子と3人で昭和大学病院へエピペン講習会に行ってきました。事前に予約が必要ですが、月に1回土曜日に開催されています。

エピペンを使用するには講習が必要ですが、病院によっては渡されたDVDを観るだけでOKだったりするので、行く前は「打つのは簡単そうなのに、実地の講習会って必要なのかな~」とちょっと思っていましたが、結果、本当に行って良かったです。

昭和大学病院のエピペン講習流れ

当日の流れはこんな感じです。

①小児科へ受診(当日の内容確認)
②会場へ案内されて、アレルギー専門医による講習&質疑応答
③練習用エピペンで練習
④必要な場合は、小児科で再度受診

エピペン講習には12組くらい参加していて、ほとんどが小さい子どもを連れで、両親とも参加している方も多かったです。

エピペン講習で目からウロコだった重要ポイント

講習でプレゼンされていたアレルギー専門医の先生がとても熱意のある方で、何に気を付けなければいけなくて、逆に何を気にしなくていいのかを超クリアに説明してくれました。

プレゼン資料は配布されなかったので記憶の新しいうちに特に重要だと思った点をまとめてみます。

まずは、1つでも当てはまる場合にエピペンを打つべき13症状はこちら。小さな紙に印刷して、いつも持ち歩いてくださいとのことです。

緊急性の高いアレルギー症状

【全身症状】
●ぐったり
●意識もうろう
●尿や便を漏らす
●脈が触れにくいまたは不規則
●唇や爪が青白い

【呼吸器の症状】
●のどや胸が締め付けられる
●声がかすれる
●犬が吠えるような咳
●息がしにくい
●持続する強い咳き込み
●ゼーゼーする呼吸

【消化器の症状】
●持続する強い(がまんできない)お腹の痛み
●繰り返し吐き続ける

つづいて、講習を受けて特に重要だと思ったポイントを以下にまとめました。

(ポイント1)エピペンを使う状況では親はパニックになっている。常に練習あるのみ!
いざという時、親はパニック状態の中でエピペンを使うようなことになる。ハードケースのフタの開け方がわからくなったり、青ピンを外すのを忘れたり、逆にして自分の指に針をさしてしまったり、という事例がある。そうならないために、今日から1週間は毎日練習し、それ以降は1週間に1回は練習すること。

(ポイント2)皮膚症状は気にしない!それより命に関わる症状を見落とさないこと!
皮膚症状で全身が真っ赤になったり、唇が腫れ上がると親はそこに気を捕らわれて他の命に関わる症状を見落としがち。皮膚症状では死なないので無視すること!全身に皮膚症状が出ている場合は他の症状もある場合が多いので13症状がないかすぐに確認!

(ポイント3)ぐったりしている場合、動かさずにその場で安静にすること!
アナフィラキシーショックを起こしている場合、体位を変えたりすると症状が急激に悪化するので、絶対に他の部屋に運んだりせず安静にすること。たとえそこが屋外であっても、トイレであってもその場で安静に!

(ポイント4)エピペンを打つタイミングを見誤らない!
アナフィラキシーは分刻みで急激に進むので、「13症状のうち1つでも当てはまることを確認できた時点」で、すぐにエピペンを打つ。効果は10~15分しか続かないので、症状が軽すぎる時(13症状に至っていない時)に打つとアナフィラキシーを起こす頃には効果が切れてしまうことも。逆にエピペンを打つタイミングが遅すぎたために死亡に至った例がある。

(ポイント5)内服薬ではアナフィラキシーショックは防げない!
エピペンは怖くて打ちたくないから、まずは内服薬(抗ヒスタミンやステロイドなど)でと考えてしまいがち。どんな内服薬も効くまでに30分はかかるが、アナフィラキシーは分刻みで急激に進み、発症からわずか30分で心配停止に至ることも。

アナフィラキシーショックを防げる薬はエピペンただひとつ。内服薬で様子見ている間に手遅れになることも。そのため、保育園や学校にあずける緊急時薬はエピペンのみにしておく方がベター(内服薬があるとエピペンを打つのが遅れるリスクが高まるため)。

(ポイント6)エピペンでは死なないが、エピペンを打たないと死ぬことがある
アレルギー専門医として幾度となくエピペンを打ってきたが、重大な副作用を起こしたケースはこれまで1例もなかった。エピペンの副作用で死ぬことはないが、エピペンを適切なタイミングで打たないと死ぬかもしれない。迷ったら打つこと!

個人的にはポイント5が一番目からウロコでした。親でもかなり勇気の要るエピペンを打つという行為は、保育園や学校の先生にとっては尻込みする気持ちもわかります。

内服薬があるならそれが第一選択となって「まずは内服で様子を見よう」となり、その様子見の時間でアナフィラキシーショックにいたり心肺停止になる可能性が上がるなら、いっそ選択肢をエピペンのみにしておく方がベターという考えがなるほどと思いました。

本当に講習を受けて心から良かったと思える充実した内容で大満足でした!エピペンがコワイという方に特におすすめの講習だと思います(アナフィラキシーの恐ろしさが理解できて、覚悟ができます)。

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