乳アレルギーと息子。アナフィラキシーとエピペン使用5回②

前回の続き、食物アレルギーの息子の5回のエピペン使用経験について書いていきます。

まずはここ3年ほど年に1~2回受けてきた食物アレルギーの血液検査ですが、乳とイクラは最高値クラス6のままです。

一方で、卵は半日入院の負荷試験を経て加熱したものは食べられるようになりました。

ケース1:自宅ホームパーティでの誤食

昨年12月に我が家で保育園のお友達ファミリーを2組お呼びしてホームパーティをしました。

はりきった私は大好きな「ヤンソンの誘惑」という乳製品を使用したスウェーデン料理を用意してしまいました。

息子さえ食べなければよい、得意料理を用意したい!という考えでした。

息子が着席して食事中はそばにいて誤食しないように見ていました。

遊びに来てくれた子供たちはリビングで遊びながら、たまに大人たちのいるダイニングテーブルにやって来てお料理をつまんでは遊びに戻るというような感じでした。

息子はもう満腹だから料理はつまままないだろうと高を括ってしまい、少し目を離したすきに、お友達がダイニングテーブルに向かうのについて行ってしまいました。

お友達のお母さんは自分の取り皿に一旦とったお肉をお友達と息子に分けてくれたのですが、その取り皿には「ヤンソンの誘惑」の生クリームのソースが残っていて、お肉に数滴付着した状態だったそうです。

それから30分ほど経過すると、息子が体がかゆいと掻き出しました。すぐに抗ヒスタミン薬(ジキリオンシロップ0.02%)を飲ませましたが、直後に咳き込み始めました。

やがて咳はエピペン講習で聞いた通りの強く断続的な咳に代わり、苦しいのサインである首を掻きむしる様子がみられました。声も枯れていました(嗄声もアナフィラキシーの症状)

別室でエピペンを打ち、救急車を呼び、ホームパーティはお開きにして昭和大学病院に向かいました。

不幸中の幸いですが、ベストタイミングでエピペンを使用できたので、病院では気管拡張薬(メプチン)の吸入と2時間の経過観察だけで深夜には帰宅できました。

この出来事は当時の記事に詳しく書いていますので、気になる方はそちらもどうぞ。

ケース2:新規アレルゲンの出現か?

2回目のアナフィラキシーは1回目の翌月の休日、二子玉川ライズに行った時に起こりました。

いつも行っている一風堂で昼食を済ませ、蔦屋家電に向かうと低温調理器具とバイタミックスのデモをやっていました。

そこでバイタミックスで作ったミックスナッツのペーストの添えられた低温調理の鶏肉を味見させてもらいました。

ピーナッツなどのナッツペーストで乳製品不使用とのことだったので、ピーナツは少量食べたことがあり、あまり考えずに息子にも味見させてしまいました。

その後、無事にバイタミックスを購入し、息子はベビーカーでお昼寝し、試食から2時間半が経過したときのこと。

突然、息子がおなかが痛いと言いました。そして、まもなく咳をしはじめました。この時点で「まさか、また」と嫌な予感が・・・

予感は的中し、咳はだんだんと持続的になっていき、息子は泣き始めました。「くるしい?」と聞くと「くるしい」と言っています。

2回目のエピペン投与を正直ちょっと躊躇してしまい、まずは急いでかかりつけの昭和大学病院に電話をしました。

「エピペンを打って、すぐに救急車で来院するように」と言われたので、その場でエピペンを打ち、救急車で昭和大学病院へ向かいました。

救急車の中で全身にじんましんが出てきて、救急隊員の方にかなり心配されてしまいました。

(皮膚症状は命に関わらないので気にするなとエピペン講習で刷り込まれていたのと、2本目のエピペンも持っていたので私と夫は落ち着いていられました)

エピペンのタイミングが1回目より数分遅かったせいか、エピペン投与で止まった咳も救急車の中で再発しはじめていました。

病院へ到着後、血圧低下を防ぐための生理食塩水の点滴を受け、さらにメプチンの吸入をしました。

さらに皮膚症状を抑えるために医師の指示で手持ちの抗ヒスタミン薬(ジキリオンシロップ0.02%)を飲ませました。

点滴は3時間で終わる予定でしたが、前回より症状が重かったからか、1泊入院を勧められたので、私が付き添って一晩入院し、翌朝退院しました。

この時のことも当時の記事で詳しく書いているので、気になる方はそちらをお読みください。

後日談ですが、息子が口にしたナッツペーストにはピーナツは不使用で、アーモンド、カシューナッツ、くるみ、マカダミアナッツのミックスナッツだったことが後に判明しました。

そのため、マカダミアナッツ以外は血液検査しましたが、最高でもアーモンドでクラス2、あとはクラス1~0でした。

さらにプリックテストという皮膚に塗布して赤みや腫れの有無をみる検査を4種類のナッツ全てでやってみたもののほぼほぼ無症状でした。

クラス2のアーモンドでアナフィラキシーになる可能性は否定できないそうですが、専門医も原因については特定できないという意見でした。

ケース3:実家に帰省中、原因不明で・・・

今年のゴールデンウィークに大阪にある私の実家に帰省したときのこと。

母が張り切って、手作りパンを作ってくれました。おかわりして2個目を食べながら温かい豆乳を飲み始めたときのこと。

息子が「くちがへん!」といって、舌を出して唾をだそうとしています。

何か変だなと思い、食べるのをやめさせ、念のため抗ヒスタミン薬を飲ませ、様子を見ていました。

30分経過したときのこと、咳をし始めてしまいました。3回目だから分かるのですが、アナフィラキシー的な咳です。

正直何が原因か不明でしたが、エピペンを打ち、救急車を呼びました。

市内の救急センターに搬送され、呼吸の音が荒いので入院になるかもと医師に告げられました。

そこで初めてステロイドの点滴を受け、血液検査もし、気管拡張薬の吸入をしました。

血液検査の結果も正常で、呼吸音もよくなったので2時間ほどで退院できました。

原因は不明ですが、気になる点としては、パンを温めるトースターを乳製品入りのパンと共有していたこと、息子が豆乳を飲んだコップが洗浄不足だった可能があることです。

実家の冷蔵庫には牛乳もあったので、同じコップで牛乳を飲んで、もしかしたら微量に付着していた可能性は否定できません。

結局原因は不明ですが、この出来事でごく微量のコンタミでもアナフィラキシーを起こす可能性があるのだと分かりました。

自宅の冷蔵庫に残っていた乳製品も全て処分し、台所に乳製品を持ち込み禁止にしました。

ケース4:いつも行っているお店でまさかの・・・

原因不明のアナフィラキシーが起こった翌月のこと、また悲劇は起こりました。

我が家が外食するのはうどん屋、アレルギー対応のハンバーガー屋、そして一風堂の3か所しかありませんでした。

なかでも一風堂のラーメンは息子の大のお気に入りで、店内調理のフードメニューには乳製品を使用したものがないため(ごく一部の店舗に例外あり)安心して利用していました。

今年の6月に初めて訪れるイクスピアリ店でいつも食べている白丸を注文し、食べ出した直後のこと。

息子が前回同様に「くちがへん!」といって、舌を出して唾をだらだらとこぼし出しました。

水を飲ませると落ち着き、再び食べ始めたので、そのまま様子を見ていました。

それから2時間経過後、突然咳をし始めました。それからの症状と対応は前回までと同様で、エピペンを打って、救急指定の聖路加病院へ。

この時は抗ヒスタミン薬の点滴(ポララミン)とメプチンの吸入後にすぐ帰宅することができました。

一風堂さんはこの件で、工場査察までしていただいて、原因調査に協力してくださったのですが、全く結局原因が分からず、大変残念ですがもう行けなくなってしまいました。

唯一考えられるのは、乳製品入りの商品としてミルクックという個包装のアイスを販売しているので、その成分がどんぶりに付着して残っていたのかなと思っています。

ケース5:夫の実家での誤食

5回目はつい先日のことですが、7月末に夫の実家に帰省したときに起こりました。

その日は夜ご飯にホットプレートでBBQをすることになっていました。

事前に義母や夫と買い出しに行き、原材料を確認して焼き肉のタレを買い、いつも息子が食べているソーセージも買いました。

加工品はこの2つだけで、あとは肉や野菜だったので、すっかり安心しきっていました。

晩ごはんの時間になり、息子がソーセージを一口食べたところ、また「くちがへん!」といって唾をだらだらさせ始めました。

愚かなわたしは「いつも食べてるやつだよ、だいじょうぶでしょ~」と呑気に息子に声をかける一方で、ソーセージの色が2種類混じっていることに気づいた夫は急いで台所へ。

義母がさきほど買ったアレルゲンフリーのソーセージに、家の冷蔵庫にあったソーセージを足していたことが判明し、そこには脱脂粉乳が含まれていました。

ソーセージを買う時、乳製品が入っているものが多いから慎重に選んでいるという話を夫が義母にしていたのを横で聞いていたので、その時は正直まさかと思いました。

いくら懇々と説明したとしても、アレルギー児の親の精度や慎重さで普段慣れていない人が行動することは本当に難しい、ということが身に染みて分かった出来事でした。

息子は運悪く脱脂粉乳入りのソーセージを4分の1本ほど食べてしまっていました。抗ヒスタミン薬を飲ませ、最悪の事態を想定して、救急病院を調べておきました。

これまで食べてから2時間半も経ってからアナフィラキシーを起こしたことがあったので、念のため3時間様子を見て異常がないことを確認してから寝かせました。

すると、深夜1時半すぎ、寝ている息子が突然咳をし始めました。夜中の咳はこれまでもすることはありましたが、いつもとは少し違う感じがしました。

咳はだんだんひどくなり、息子は今にも起きだしそうになりました。これまでの夜中の咳とは違う、アナフィラキシー的な咳になってきました。

息子を起こし、「くるしい?」と聞くと、「くるしい」といって泣き始めました。声も少し枯れていましたのでアナフィラキシーだと確信しました。

あとから気づいたのですが、顔にぷつぷつと発疹もわずかながら出ていたので、やはりただの夜中の咳ではなかったようです。

あとはエピペンを打ち、近くの大学病院へ向かいました。

幸いエピペンをタイミングよく打てたので、病院ではメプチンの吸入のみで、すぐに帰宅することができました。

5回もエピペンを使用して救急病院を受診していることを公表するのをためらう気持ちもありました。

悩んだ結果、息子にとっては大変不幸な経験が誰かの役に立つかもしれないと考えて今回記事にすることにしました。

親としても非常に辛い経験でしたので、さすがにもう自分の目の届く範囲で誤食だけはさせまいという固い決意はあります。

しかし、目の届かないところでの事故や原因不明のアナフィラキシーは今後も経験する可能性があり、いざという時に対応できる体制を整えるしかないと思ってもいます。

保育園は今のところ万全の体制(エピペン2本預け、除去食対応、エピペン講習など)です。

ですが仕事中はトイレに行く時も緊急時連絡先の携帯を肌身離さず、いざという時にかけつけられる準備をしています。

正直、アナフィラキシーのことばかり考える毎日ですが、一番辛いのは5回も痛いエピペンを注射された息子です。

原因不明のものも全て乳製品が原因なのではと思っており、乳アレルギーは一生の付き合いになりそうですが、それ以外のものは除去しすぎないように専門医に協力してもらいながら対応していこうと思います。

全国のアレルギー児の親御さんや、これからアレルギー児に関わるかもしれない方に何か少しでも参考になれば幸いです。

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