広尾の日赤でVBACした体験談(1)VBACの実績

先月、広尾の日赤医療センターでVBACで次男を出産しましたが、日赤に転院するまでもしてからも悩みの絶えない日々でした。

悩みながらもVBACという選択にいたった経緯と、昭和大学や日赤でのVBACの実績も含めて書いてみますね。

VBACを考えたきっかけ

第一子を逆子のため帝王切開した時、東京医科歯科大学付属病院に入院中、医師に言われた言葉がありました。

「次の妊娠では経腟にチャレンジしてみるって選択肢もあるよ」

その時は、ふ~ん、そんなこともできるんだ、としか思っていませんでした。

その後、帝王切開の傷が肥厚性瘢痕(ケロイドのようなミミズ腫れ状態が続く)になり、2年以上もステロイドテープや注射で治療するという辛い経験をしました。

待望の第二子を授かった時、とてもうれしい反面、やっと綺麗に治った傷をまた開くのか、と何ともやりきれない気分にもなり。。。

医科歯科の医師に言われた言葉を思い出したのがVBACを考えはじたきっかけです。

昭和大学病院でのVBACの実績

第二子が不妊治療の開始直前に授かったので、不妊治療を相談していた昭和大学病院にそのまま分娩予約をしていました。

妊娠が発覚した直後、不妊治療の担当医にVBACを考えていることを伝えてみました。

すると、優しいその先生はとても親身になってくれ、昭和大学病院でのVBAC実績を調べてくれました。

年間約1000件の分娩数のうちVBAC実施数はわずかに3~6件程度で、成功率は年によって違っていましたが60~100%とのことでした。

その後、妊婦健診に移行し、産科の先生にもVBAC希望を伝えると、今度は「リスクが高いので全くおすすめできない」との返答が。

付き添いでその場にいた夫は「奥さんに何かあれば裁判で訴えてくるのは旦那さんですから」とまで言われしまいました。

昭和大学病院では初期と34週以降以外は提携クリニックでの妊婦健診になり、その日は提携クリニックに移る前の最後の健診でした。

最後に、医師からは「どうしてもVBACしたいなら32週で昭和大学に戻ってきて」と言われてその日の健診は終わりました。

VBACの実績についての情報は本当に少ない

VBACについて調べてみるとリスクの情報ばかり出てきました。

VBACの実施件数が医療体制の充実している日本では少ないので、検討の参考になりそうな実績情報もなかなか見つかりませんでした。

一方、最大のリスクである「子宮破裂」を起こした場合、とても悲惨な結末が待っています。

日本の産科の状況では赤ちゃんは助からないか脳性麻痺などの障害が残るかのいずれか、というのが医療関係者の認識のようです。

そして、その子宮破裂は帝王切開後に経腟分娩にトライした場合、100人から200人に1人という高確率で起こるということ。

今の日本でVBACを積極的にやっている産院はほとんど存在しませんが、自宅から車で20分ほどにある広尾の日赤医療センターはその1つでした。

ただし、日赤では帝王切開の既往があっても妊婦の希望で帝王切開を選べない方針なので、退路(反復帝王切開という選択)を断たれる勇気がどうしても出ませんでした。

日赤医療センターでの子宮破裂症例

そんな状況でVBACをあきらめて昭和大学病院で帝王切開の予約を入れてもらおうとしていた頃、こんな最近の報告をみつけました。

『当院で10年間に経験した子宮破裂14症例の検討』

全文は関係者しか読めないので限られた情報にはなりますが、要約の内容を簡単にまとめるとこんな感じです。

●過去10年間に日赤医療センターで発生した子宮破裂は14件
●5件は院外から搬送され、うち2件は以前の手術痕が破裂
●9件は院内で(おそらく分娩中に)破裂、うち8件は以前の手術痕が破裂
●以前の手術痕が破裂した10件のうち、7件は帝王切開が原因で、4件は早産(37週未満)
●赤ちゃんの死亡例は妊娠19週の1例のみ
●母体死亡例はなく、全員が子宮を温存
●生まれた赤ちゃんは全員NICUに入院、長期的な予後は良好
●以前の手術痕が破裂する確率は約1%

子宮破裂した方の半数は帝王切開が原因だったということで、その数は10年間で7人。

年間3000件のお産を扱う日赤ではVBACの件数もどう少なく見積もっても100件は超えていると思われます。

それに対して10年間で赤ちゃんの死亡例が19週の1例のみ、母体死亡例ゼロというのはすごいことです。

この報告を読んだとき、すでに妊娠17週でした。そして日赤の分娩予約しめきりは20 週。

すぐに日赤に電話し、翌週の初診予約を取りつけたのでした。

(2)へ続きます。

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