授乳後の大量嘔吐と便秘に悩んだ3か月間に試した対策3つ

前回の記事で出産直後に完全母乳育児が軌道に乗ったのですが、試練はそれだけではありませんでした。

まず生後16日目の深夜、授乳からしばらく時間が経っていたのですが、何となく息子を眺めていると、仰向けに寝たままブワッと噴水のように大量嘔吐。喉が詰まったように声も出さずにもがいたので、慌てて抱き起こしましたが、一部始終を見たいたので頭にその様子がこびりつき、すっかりトラウマ状態に。次またいつ起こるかと思うと恐ろしくて。翌朝もまた普通に嘔吐したので不安がピークに達し、産後の手伝いから実家に戻ったばかりの母を追って、その日のうちに新幹線に飛び乗って帰省してしまいました。実家に帰ってすぐ、また別の問題も発覚しました。1日10回以上は授乳するのに、ウンチは1日3~4回出るものの量がとても少なく、お腹にガスがたまってパンパンに張っていたのです。
縦抱き授乳を取り入れてみた
ちょうどその当時は乳児湿疹が悪化していたので、実家近くの小児科に行き、そちらがスタッフによる授乳指導を行っている病院だったので、相談してみました。横抱きやフットボールだきだと授乳中にたくさん飲み込んだ空気が出づらいという話で、縦抱き(赤ちゃんがママの左右どちらかの太ももにまたがるように座らせて背中や後頭部をママが支えながら授乳する)を勧められました。げっぷも、赤ちゃんを「肩にに担ぐ」感じでとのことでした。例えるとお米を担ぐような体勢で、赤ちゃんの頭と両腕が肩を超えて背中側へダラ~ンとなるような感じです。実地指導までしていただき、しばらくは縦抱きを取り入れてみることにしました。
綿棒浣腸を開始した
また、その病院ではお腹のガス対策として、綿棒浣腸のやり方も教えてもらいましたので参考にしていただければ幸いです。実は母には以前から勧められていたものの、肛門に綿棒を入れるなんてきっと前時代的なやり方だろうと内心疑って、適当な理由をつけて避けてきたのです(母よ、ごめんなさい)。でも実際は、大人用綿棒にオイルをたっぷりつけて、綿球が全て入るくらいの長さを肛門に入れて優しくくるくる回すだけというマイルドな方法でした。オイルも色々試しましたが、さらさらしたベビーオイルよりも、ややとろっとしている食用のEXバージンオリーブオイルの方が綿棒に絡みやすく、滑りがよくなるのでおすすめです。綿棒は赤ちゃん用だと細すぎるので、必ず「大人用」を使いましょう。安い物だと綿球がほぐれやすい感じがしたので、綿球がぎゅっと圧縮されたジョンソンアンドジョンソンの青箱がおすすめです。綿棒浣腸をする時の赤ちゃんの体勢はママが利き手じゃないほうの手で赤ちゃんの両足を持って、お腹の方に太ももがつくくらいぐっと寄せてあげるとお互いにとっても楽です。あと、お腹が張っていても赤ちゃんが嫌がるときは無理にやらないことをルールにしましょう。実際やってみるとすごい勢いで大量に出るので最初は結構びっくりするかと思います。オムツ替えシートが必須の作業です。ちなみに息子はその後も細々と自力ウンチはするのですがやはり量が少なく、結局生後8か月まで1日1回綿棒浣腸を欠かさず続けていました。息子はもともと脚力がすさまじい赤ちゃんだったので8か月以降はもうどんなに頑張っても片手で両足を支えられなくなってしまい、卒業しました。
一度の授乳で左右両方飲ませることをやめた
話は戻って縦抱きでの授乳の効果ですが、げっぷは横抱きのときよりも少し出やすくなったかな?という程度の微妙の効果でした。そして週に一度は必ず大量嘔吐してしまう状態が生後3か月の時まで続きました。中には縦抱きの授乳中に左右を吸わせようとして体勢を代えさせたところ、まだ腰も座っていないので体が前に折りたたむ形になってドバっと嘔吐することもありました。授乳指導を受ける度に、「一度の授乳で左右両方飲ませて。乳首を離さないようなら赤ちゃんの口に小指をつっこんで離させて!」と何度となく言われたことがありましたが、これも疑問に思えてきました。『乳腺炎等でよほど胸が張って辛い時を除いては、赤ちゃんの望むままでいいのでは?一度の授乳で片方を好きなだけ飲ませ、それでも反対側も飲みたがるようなら飲ませるし、そうでなければ次回の授乳で先ほどと反対側から飲ませればいいのでは?』そう思い至り、以後は無理に両方飲ませないようにしました。何より息子が心地よく飲んでいるのに、反対側も飲ませようと指をつっこんで離すことは息子がとても嫌がっているのが分かったので、おっぱいタイムは息子にとって楽しい時間にしてあげたかったのです。最近読んだ海外の専門家の記事で、授乳中に無理やり中断させておっぱいの左右を代えるのは赤ちゃんの自尊心を傷付けるという主旨のコメントがありましたが、当時の自分の考えもそれにとても近いものでした。息子の大量嘔吐は4か月以降は少なくなり、やっとあの深夜の噴水型嘔吐のトラウマから解放されたのでした。

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